在宅介護、ダメ、絶対!* ~在宅介護歴5年の介護感想文その1~
やんごこなき事情により祖母の介護をしているNEETのまなびです。前回の初記事、
に続いて、今回からは在宅介護歴5年の経験をもとにつらつらと語らしていただきたいです。これまでの経験から、介護について思ったことをグダグダと書かせてもらいます。尚、私は介護に関する公的な資格や知識を持っているわけではないので、以下は実体験と妄執に基づいて書かれている記事です。何らエビデンスはありません。サンプル数1です!悪しからず!
*前提として、自宅介護はお勧めできないというスタンスです。
・食事の準備&介助(専用メニューが必要です:時間、お金が余計にかかります)
・移動の介助(重たいです、毎日です:腰が、腕がぶっ壊れます)
・おトイレ周りの問題(赤ちゃんのと違います:一撃の威力のパワーがパワフルです、ちょーやべーです、日本語が崩壊するくらいやべーです)
・夜中の奇行への対処(おちおち寝ていられません、動いたのに気付かず、朝起きたら介護ベットの下で寝ていたことがあるのはナイショ!) etc.
やらで猛烈に精神と肉体を消耗するのです。魂も削られている感じがします。終わりのない迷宮です。なので在宅介護、ダメ、絶対!と叫ばせてもらいます。本当に避けれるなら避けるべきです、在宅介護は。
さて、本題です。介護と一口に言っても被介護者とその家族次第で無限にパターンが存在するものですよね。例えば、
・介護を提供する側(以下、介護者とする)が費やすことのできる人員、金銭の量はどうか
・介護をしてもらう人(以下、被介護者とする)が自力で歩けるのか否か、どの程度認知症が進んでいるのか
などですね。
私が携わっている在宅介護では、お金の不足と人員の不足が残念な部分。被介護者の認知症の進行が穏やかであり、かつ介助があれば歩行可能なことは幸運な部分だと思います。
1.お金の不足
お金の不足、これはうちの場合、被介護者に貯蓄という概念が存在していなかったのが災いしています。こればっかりは生まれた家の運ですね。家系ガチャ★1は辛い。家系ラーメン食べたい。
婆様、大変な戦争の時代を生き延びてきただけでもご立派だとは思うのですが、さすがにちょっとはご自分の老後のことを考えておいてほしかったです。国民年金(月額4万弱!、介護保険も天引きされるよ!)のみではどう考えたって生きていけないでしょう……。おかげさまで施設に入るという選択肢は切り捨てることに。父も家で看たそうにしていますし、本人も施設は断固拒否の構えですし、私はNEETですし……。
両親の代のお金を回せば、施設に入れないこともないのですが、すると両親の時はどうするのだという話になっちゃいますし、私はNEETですし(二回目)……。
これから先、長生きしたい、かつ自分の子供に苦労を掛けたくないなら、老後の資産形成を本当にしっかり考えておいて欲しいです。現代日本は資本主義経済なのです。お金で全ての幸せを手に入れることが出来るわけではないけれど、防げる不幸はたくさんあるのです。
2.人員の不足
人員の不足、介護者の不足。具体的に言えば、介護に携われる親族、生贄マンパワーの不足。被介護者に兄弟はいますか、存命ですか?あなたに兄弟はいますか?私のようにどちらも「いません!」だったかつ金銭的不安のある人、覚悟が必要になるでしょう。介護のため家を空けることができず、貯まり続けるストレス。じりじりと失われていく一家の資産。離れていく親類。人付き合いに費やせる時間もなくなり、疎遠となっていく友人。
人員が多ければ、介護自体を交代で行ったり、協力してお金を出し合ったりして負担を減らすことができます。しかし超少子高齢化の時代、現実は中々に厳しいものとなるでしょう。今でも老々介護だとか、ヤングケアラーだとか問題になっていますね。
やばいと思った人、今からでも自分の両親(子息)と老後について相談し、計画を立てましょう。防げる在宅介護もきっとあるはずです。
語りだしてしまったら止まらなくなってしまったので続き(3.認知症と4.歩行能力に関する感想)は次回の記事に書こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。在宅介護、ダメ、絶対!
※これまで自宅介護と連呼していましたが、在宅介護と世間ではいうようなので、タイトルおよび本文を修正しました